ぶどう膜炎 | 診療のご案内 | 小池眼科

〒590-0111堺市南区三原台1-2-3ルルポ泉ヶ丘2階

072-295-8111

ぶどう膜炎

ぶどう膜とは

ぶどう膜の構造

ぶどう膜とは、茶色めである虹彩・毛様体と眼球の内側にある脈絡膜をあわせて呼ぶ総称であり、この部分に炎症が起きることをぶどう膜炎といいます。

ぶどう膜炎の原因

免疫の異常によるもの(非感染性)や感染によるもの(感染性)など様々にあり、30%~40%は原因不明といわれています。全身的に炎症が起こり眼に症状が現れていることが多いため全身検査を必要とすることが多いです。

悲感染性ぶどう膜炎は、サルコイドーシス・ベーチェット病・原田病などが代表疾患としてあり、感染性ぶどう膜炎には、病原菌(細菌・ヘルペスウイルス・寄生虫など)などによるものがあります。

症状

かすみや充血、眼痛、視力低下、飛蚊視などです。炎症の起こりはじめは結膜炎と似た症状が出ますが、めやにはでないのが特徴です。

検査

視力検査
視力低下が生じますので、他の目の病気と同様に、視力検査は重要になります。
眼圧
炎症により低眼圧になったり、高眼圧になったりと眼圧の変動がおこります。
眼底検査
網膜の血管に炎症がおこると、眼底出血や白斑(白い斑点)や網膜や黄斑部に浮腫がみられます。
蛍光眼底造影
蛍光を発する性質のある造影剤を腕の静脈から注入して、特殊な光をあてて、網膜血管の炎症の状態を確認します。
OCT
(加齢黄斑変性と同じで内容で)炎症により網膜の浮腫の有無を確認します。

治療

治療は、非感染性ぶどう膜炎では、免疫を抑制する必要があるため、ステロイド薬やその他の免疫抑制薬が基本となります。感染性ぶどう膜炎では、病原菌に対する抗菌薬や抗ウイルス薬を使用します。ステロイド薬は、局所に使用したり、全身投与したり、両方併用したりと状態によって使用方法が変わります。
生物学的製剤の投与が有効な疾患もあります。
ぶどう膜炎の原因は実にさまざまであり、長期間の通院加療を要するため、まずはしっかりと診断し適確な治療を行っていく必要があります。